多可十景 武嶋山・大木山

武嶋山全景 3/14 以前から「やまあそ」さんの記録に出ている中町の武嶋山に登ろうと思い立ち仕事を休み急遽一人で出かけました。
 家を10時過ぎ出発。R175を西脇の先畑瀬橋から左折し中町へ向かう。
 武嶋山清巌寺は害獣避けの柵で閉ざされていたが、鍵は掛かっていないので開けて中に入る。
 石仏が並んでいる中を上を目指し登って行くとお堂に出る。その先には摩崖仏の彫ってある岩頭が聳えていた。
 時間があれば基部までトラバースするところだが、あまり時間がないので上を目指す。岩自体はあまり傾斜はなくスタンスも凸凹が多く手がかり足がかりも豊富に有り簡単に登れる。
 展望は一気に開け爽快だ。

お寺  頂上からすぐ北のピークからは南側が開け摩崖仏の岩塔が見える。三つのピナクルから構成された岩尾根のようだ。
 境内全体が岩山、登ると怒られるだろう。踏み跡を北へ辿る。
 尾根の西側は崖、松やサルトリイバラの棘が痛いが暫くで尾根も広くなり静かな尾根歩きとなる。この尾根は煩わしいテープも無く、ゴミも落ちていない。久しぶりに綺麗な藪山に出会った。
 P215から東へ向かうと送電線の鉄塔に着く。鉄塔からは今回の山行で唯一整備された登山道が続いていたが、それもすぐに終わりまた元の藪尾根になった。
 暫く登ると町境尾根に登り着く。 東側の景色は加古川を挟んで黒田庄の山々が広がっている。見覚えのある白山や妙見山、その先には数曽寺山塊までも見える。意外と景色は良い。

岩頭  町境尾根は南に向きを変え少し登ると三角点のあるピークに13:16着く。
 標高375m(大木山)狭いピークで視界は360度、山名板はなっかたが、「04.2.14(土) ウスくもりあたたかい 武島山からやって来た この後界を南へたどって行き 下山予定地は不明 時間と相談デス 12.10発」と書かれた赤いプラ板が木に括り付けてあった。ここを訪れる人も年に何人かいるのだろう。私のような変わり者の藪山登山者だろうか。
 水分補給とセルフタイマーで写真を撮り、南へ向けて降る。
 左右とも展望が開けた中踏み跡を辿る。尾根が分かれるP260mから踏み跡は一気に急坂を降るように続いている、このまま降れば谷へ降りてしまうので西へトラバースし南西尾根に乗る。藪尾根の降りは、一寸油断すればルートを外れることがしばしば、地形を確認しながら慎重に進む。
 さらにその先で尾根が分かれるピークに出る、さらに西へ降るがついに踏み跡が途絶える。前方の送電線鉄塔を目指し、遮二無二藪をかき分け降ると目指す鉄塔に出た。振り返えれば谷を隔てて大木山が聳えていた。

岩遠望  この鉄塔には立派な関電の巡視路が来ている。これを降れば簡単に下へ降りることが出来るが、折角だからP215から北へ尾根を降ろうと考え更に尾根を辿る。
 コルやピークで降り口を探すが、どれも簡単には降れそうもない密藪ばかり。
 P215からも南西へ尾根は辿れるが、車から離れていくばかり。
 潔く諦めて鉄塔まで登り返すことに決め尾根を戻る、30分ほど無駄にしたが巡視路はハイウエイ道、15分で武島キャンプ場に下山。
 小川も流れて立派なキャンプ場ですが、無断使用は出来ないようです。
 道に出ると武島山の岩峰が聳え立ち、地元の名所にもなっているらしい。
 よく見ると人が登っている(写真の中央)。物好きは私一人ではないと安心した。

大木山  3時間ほどのコースでしたが、テープも殆ど無くゴミも落ちていないホントに藪山らしい山でした。
 コース中空き缶が3個(かなり新しい物)目印にしてきましたが唯一の減点。
 花の山とは縁遠いですが、アシビの花が少しと、ミツバツツジの蕾がちらほら、天気もほどよく展望にも恵まれた一日でした。

 やまあそさんの記録を見てから気になっていた岩山でした。
 摩崖仏が上手く写っている写真が撮れましたので見てください。
 寺の案内にも書いてあった片膝を立てた姿の左右に梵字も写っています。
 興味のある方は近くまで行ってはいかがですか、クライマーの端くれですが登るのは控えた方が無難なようです。
 なぜって、登っていると外から丸見え。すぐ見つかって怒鳴られるのがオチ、眺めるだけにしましょう。

 この次は、明神山の西のオギレに行ってみようかと思案中です。

14日  稲美町10:00-武嶋山清厳寺登山口11:58-大木山13:16-鉄塔14:17-14:48-キャンプ場15:04-稲美町18:00

山行期日:2007年3月14日

参加者
  CL:雲水(記録) 単独