若狭:横谷川支流甲森谷から庄部谷山

出発準備  稲美町を予定通り5時に出発する。
 無料の舞鶴道が工事のため6時までは通行止めとの掲示版を見て、急遽デカンショ街道をひた走る。幸い通勤前に通り過ぎ混雑は免れた。
 9時前到着し各々思い思いに用意をする。
 手際よく準備をしている横でハーネスの付け方、ロープ(?)の付け方を教わり、遅ればせながら装備完了。
 岩たばこやトリカブトのお見送りを受け、意気揚々と出発する。
 薄暗い森を歩き続けると、水の流れる涼しげな音が聞こえてくる。
 川と並行して林道を進む。おそるおそる吊り橋を渡り、さらに奥へと杣道を進んで行く。

ヘツリ  いよいよ沢装束に着替える。
 目の前に流れているこの川を登っていくのかと改めて思う。
 幼い頃遊んだ河原を思い出しながら進んでいく。
 水面から見えている石をめがけて飛びながら進むのは、童心に返ったようでなかなかおもしろい。
 靴が水につかる、ソックスから浸みてくる・・・平気で水の中を歩くのに抵抗と戸惑いを感じたが、そんなことは束の間、遅れる不安もあり、ばしゃばしゃと水の中を歩く。
 長ズボンの裾が濡れ重たく感じるが、何とも気持ちの良いものだ。
 リーダーをはじめ、皆さんが私のための安全策や経路を考えて、初心者でも大丈夫な方法を見つけて進んでいく。
 ハーネスを使い小さな滝を登っていく。

桂の大木  滝は、なかなか初心者を認めてくれないようで、安易に登らせてはくれず、皆さんの予想通り沢の洗礼を受け、びしょ濡れに・・・。
 上で支えて頂いていた榎本さんのご苦労に改めて感謝、感謝。
 そんなこんなで2箇所の難所(皆さんはもちろん楽々クリアーですが)の滝も登れ、とても良い経験をさせて頂きました。

  登って行くにつれ、陽が差し、木々の緑をいっそう艶やかなものにしていました。
 炭焼きの跡も何カ所もありました。古の人々の生活の跡もしっかり見ることが出来ました。
 山の中で川が合流し田畑を潤す絶えることがない自然の営みの偉大さ、何人もの登山者を見てきただろう桂の老樹、新緑の栃の木々・・・感動の連発・・・。


吊り橋  沢を登り詰めた所で昼食と登山用の準備をする。
 水を含んだ沢靴、ハーネスはいっそう重くなり、水の中を嬉しそうに歩いて登ったツケもあり尾根までの急な斜面を登るのには応え、なりふり構わず木を掴み、肩で息をしながら、休み休みどうにか登りつく。
 尾根に出た時は、「やれやれ終わった」と素直に喜ぶ。
 後はコンパス、テープを頼りに車の有るところを目指す。
 コンパスの使い方も教わり、コンパスの賢さにも感激(笑)。
 送電線が出て来て方向性を確信、最後は関電の巡視路の延々と続く階段を下りきり林道まで辿り着く。

林道まで  長い一日が終わろうとしていた。私は、知らない世界を一杯見た感激と共に、榎本さんをはじめ、森安さん・西川さん達は、初心者の面倒をみた開放感と共に温泉に立ち寄り疲れを癒す。
 帰路は通行止めも無く、予定通り無料の恩恵を受け、稲美町まで無事到着する。

 御三方、大変お疲れ様でした。
 色々有り難うございました。次回も宜しくお願いいたします。

 山行日:2011年6月14日

 稲美5:00⇒デカンショ街道⇒美山町⇒小浜⇒新庄8:30⇒横谷林道9:00→横谷川9:17→甲森谷11:15→Ca860P13:50→庄部谷山14:05→北尾根~横谷川15:44→林道P15:50⇒温泉⇒美浜⇒小浜西IC⇒氷上IC⇒稲美町20:00

参加者
 CL雲水・SL森安・西川・宇治橋(記録) 計4名