2007年干支の山(亥)・猪口山下見

登山口 12/29 今年最期の山行に、いなみ山の会で毎年最初の例会山行に干支の山を登る企画を申年より続けているので、2007年の干支に因み「亥」と名の付く山を探したが、生憎兵庫県には該当する山が無い。少しこじつけだが、「春日局」生誕の地で知られる氷上町(現在は市町村合併で丹波市)の黒井城趾が別名「猪口山」と呼ばれているそうだが、一度下見をしておこうと計画しました。
 前日から寒波到来で、太子町と姫路の北から朝早く稲美町へ来る二人には、凍結での交通事故を心配して残念ながら自粛をお願いしました。
今回は、稲美町組だけで実行することになり、稲美町P集合時間から雪のちらつく天気。スリップに気をつけながら、ノロノロ運転で予定を大幅に遅れて登山口到着。
 雪は相変わらず降り続いているが、天気の回復に期待し出発。

保月城趾  しっかりした登山道は杉の植林を抜け尾根に上がると木々の間から町並みが拡がる。少しだけ雪の積もった道は足場が判り難たく歩きづらい。30分程で大きな山門に着く。ここからは南側の景色が大きく開ける。黒井の町を眼下に「水分かれ公園」から向山、夏栗山、黒頭峰、三尾山と連なる丹波の山々が雪を被って一段と綺麗に見える。
 なだらかな道を登ると暫くで城の一画三の丸に着く。二の丸を抜け一段上がると本丸に到着、「保月城趾」の石柱と三角点標柱だけの広い石組みの台地からは360度丹波高地の山々が幾重にも連なる。これから辿る五大山も手に取るように見える。
 雪を纏った朝日に輝く山々は低山とは思えない

猪口山  この山の連なりにはもう一箇所「ゴダイサン」と呼ばれている山がある。それは、兵庫50山に選ばれた独鈷の滝を麓に抱える五台山である。五大山から五台山までを繋ぐ縦走と言うのも面白そうだ。
 本丸から西へ一段降りる、コンパスで方角を確かめ薮の切れ目からいきなりの急坂が待ちかまえていた。雪が被って道を隠しているので足許が解らないので立木に掴まりながら降る。一箇所岩場があり慎重に降ったが、最期で3m程の絶壁に出た。ロープで懸垂すれば何でもないのだがザックから取り出すのが億劫で少し登り返し右へトラバースし岩の下へ出る。
 本日のルート中唯一の岩場を通りコルに出る。登り返したピークは「西の丸」でした。ここからも登ったり降ったりを繰り返しながら尾根を行く。

ヨコガワ峰  少し長い登りが終わるとピークに出た。三角点はないが樹木に千丈寺山の文字が書いてある。さらに縦走を続けると尾根を切り裂いたような切通しの大野坂峠に着く。大野坂から南側へ明瞭な下山道が続いている。
 ここまでの予定時間に1時間遅れの状態、ひとしきり登るとヨコガワ峰(稲塚三角点363.8m)到着、お腹も減ってきたし、天気も良いので昼食とする。木漏れ日が差し風もないので暖かい。

三日月山  昼の休憩を早々に切り上げ先を急ぐ。
 一旦峠に降りまた登りが続く。今までより長い登りが続き最期の急坂を登ると三日月山に到着。ここには分水界の表示がある、北は北海道から九州まで、日本海と太平洋を分ける分水嶺となっている尾根の様だ。石生の水分かれ公園から天王坂を経て三日月山に至り五大山まで続いているのだそうです。

五大山  五大山まではほんの一登りで到着。頂上からの視界は東と北側が開け歩いてきた山並みが望める。
 予定時間を大幅に遅れての到着で、鷹取山へのルートの下見を中止しすぐに白毫寺へ降る。
 ルートはしっかりと切り開いてある、案内板も要所に設置され藪山とは大違い。薮尾根を期待していたが、これでは立派なハイキングコースである。
 とはいえここもかなり急で、疲れた足には少々応える。小一時間で尾根も緩やかになりコルに到着。ここから左側へ整備された道が分かれる、コープ神戸のエルム市島からの登山道の一つのようだ。さらに道は降り続け大きな寺の境内へと導かれ白毫寺へ到着。ここから村の中を歩きもう一度猪口山へ登り返す予定だったが、時間も15時をすぎ残念ながら時間切れとなった。

白毫寺  この五大山白毫寺は、古くから名刹。藤の花でも有名な天台宗のお寺です。
 近くの民家でタクシーを手配、車を停めている登山口まで移動。料金2700円、なんとか暗くなる前に戻れました。

 雪のため大幅に時間が掛かりました、本番は、マイクロバスを利用し、白毫寺から登り、猪口山に下山するコースが良いようです。
 皆さんお疲れ様でした。感謝 

第1日目(29日) 稲美町P7:30-丹波市黒井-保月城趾登山口9:28-薬師山門9:55-猪口山(保月城趾)10:14-西の丸10:37-大野坂峠11:33-ヨコガワ峰12:00 12:22-三日月山13:30-五大山13:54-エルム市島分岐14:49-白毫寺登山口15:21-登山口P16:05-稲美町P17:30

山行期日:2006年12月29日

参加者
  CL:雲水(記録)・公男・丈夫・一夫・高見 計 5名