芸北のブナを求めて 吾妻山 比婆山山行

吾妻山山開き  降水確率が高く、中止の連絡が入る。
 今回もダメかと思っていたら、天気が回復しそうなので、山行を決行すると連絡が入る。

 5時稲美町を出発して中国道庄原ICへと走り、インターを出て国道を走っていると、車窓から山開きのノボリが眼に入る。
 良く見ると今日の日付で、昨年も横山岳の山開きに登っており偶然が続く。
 吾妻山ロッジ前に駐車して、登山の準備を整えてから出発。
 少し登った池の原周辺に、山開きのイベント会場の準備中で、即売品等を眺めながら吾妻山目指して登る。

ロッジを出発  山道にはイワカガミ・アカモノ・タニウツギの花々が満開で、花を観ながら登っているとアッと言う間に頂上に着く。
 山頂からの展望は良く、眼下には広い草原の緑にロッジの赤い屋根と周りの池との調和が美しく、アンパンマンに似ていると言う人も。
 山頂から東方向の大膳原へと下りススキの平坦な道を行くと大膳原キャンプ場や避難小屋が有り、秋の紅葉時に一泊山行にどうかと下見に立ち寄る。

吾妻山山頂  最低コルから再び烏帽子山へと登ると、山頂は広い草原で近くに謎の巨石、条溝石が有る。
 幅5~10cm、深さ2~5cmの溝が刻まれており、謎の溝は烏帽子山から比婆山を差している。
 山頂で一息してから、南東方向に上り下り30分程歩くと比婆山御陵の頂上である。
 山頂からの展望は望めなかったが、神話の世界でブナ林の中にイザナミノミコトの墓所や周囲にも大鼓岩や産子の岩戸、イチイの古木、天然記念物のブナの木が立ち並んでいる。

 御陵を周遊した後、大膳原と烏帽子山分岐で昼食にする。

比婆山御陵をバックに  帰りに再び大膳原キャンプ場に立ち寄ると、行く時に入れなかった避難小屋の扉の鍵が開いており、中に入ると広々とした綺麗な小屋である。

 大膳原から烏帽子山に登り返さず、左にトラバースしてブナとミズナラの美しい森を通り南の原へと歩く。
 付近は笹原で見晴らしが良く一気に休暇村へと下る。

餅投げ会場  14時に下山したのに、即売所は終わっていて残念。
 しかし近くのイベント会場で太鼓に合わせて餅まきをしているので、皆で会場にいって餅拾い。
 山開きの福餅で紅白の餅を頂いて、稲美町へと帰路する。

 今回、天気回復のお陰で、お花畑とブナの原生林、それと国造り神話の舞台を周廻でき、良い山行でした。

 山行日:2011年6月5日

 稲美町5:00⇒中国道庄原IC⇒吾妻山国民休暇村8:4O→吾妻山(1239m) 9:30→大膳原避難小屋10:05→烏帽子山10:50→比婆山(1264m)11:30→大膳原近道分岐12:00(昼食)→大膳原西分岐13:10→南の原13:30→吾妻山ロッジ14:20⇒稲美町18:50
参加者
 CL榎本・SL澤井・大西真・高見・深田・魚住・石井・宇治橋・塚田(記録) 計9名